推しを推したい 第8回 山田南平×「We Best Love 永遠の1位」
「推しの魅力をわかってほしい!」という気持ちは、オタクならみんな持っているもの。コミックナタリーではそんな思いを抱えるマンガ家に、現在ハマっているアイドルや俳優、2次元のキャラクターを布教してもらうコラムを展開中だ。第8回では「紅茶王子」「恋するMOON DOG」で知られる山田南平が、台湾BL「We Best Love 永遠の1位」をイラストで紹介。アンケートの「推しにあげたいプレゼントは?」という質問では、主人公たちの温泉旅行デートに妄想を膨らませまくる。
キービジュアル / つづ井 イラスト / 山田南平
推しにまつわるミニアンケート
推しとの出会いを教えてください。
お仕事で商業BL作品を描くことが決まった時期に「少女マンガのキュンとBLのキュンの違いを明確に言語化できないものか?」と思っていろんな人の意見を聞いてまわっていたんですが、ある人から「海外の実写BLドラマとかもヒントになるかもしれないですよ」と「WBL」をすすめられました。なるほどー、と思ってお勉強のために見てみたら底なし沼でした。
もし推しと運命が交わるとしたら、どんなポジションになりたいですか?
男子大学生たちのキラキラライフに50歳にリーチのかかった少女マンガ家が交われる可能性はないのでは!?
あっ、日本版コミカライズのお話などありましたらオーディションを受けに馳せ参じます。
推しにあげたいプレゼントは?
箱根か宮島の老舗温泉旅館の露天風呂付きの離れを2泊くらいプレゼントするので風呂あがりに2人でおそろいの温泉浴衣と羽織着て温泉街デートして蒸したての温泉まんじゅうつまみ食いして射的場で遊んでキャッキャしてほしい。見返りとして温泉旅行ショットを自撮りしてインスタとかにあげてもらいます。ここまで書いて私天才かな?と思いました。
推しに1つだけ質問するなら、何を聞きますか?
3期は……3期はいつ始まりますか?(切実)
推しがいることで、どんな力をもらっていますか?
創作意欲補助。たまに「WBL」を見返すたびに「絵が描きたい!」という刺激をもらえています。
推しにより、どんな影響がありましたか?
当初の「少女マンガのキュンとBLのキュンの違いを言語化したい」という欲求が解消されて、その結果自分的に納得のいくBL作品が描けそうな気がするので大変感謝しています。
山田南平(ヤマダナンペイ)
1991年、花とゆめプラネット増刊春の号(白泉社)に掲載された「48ロマンス」でデビュー。以降、花とゆめにて「オトナになる方法」「紅茶王子」、別冊花とゆめ(ともに白泉社)にて「空色海岸」「オレンジチョコレート」など多数発表。現在は白泉社の電子雑誌・花ゆめAiで「恋するMOON DOG」、白泉社のアプリ・マンガParkで「金色のマビノギオン ―アーサー王の妹姫―」を連載中。
「We Best Love 永遠の1位」
大学4年生で水泳部のエース・シューイーは、新入生歓迎の水泳大会で優勝し、幼なじみのユーシンに告白するつもりでいた。しかしもう1人のエース・シードーが現れ、驚いたシューイーはプールに落ちる。足が攣って上がれないところをシードーに助けられるが、お礼も言わず更衣室に引き上げたシューイー。実は小学校から高校まで、成績でもなんでもシューイーの前には必ずシードーがいたのだった。大学に入学し、やっと離れられたと思ったが、大学2年のときにシードーが転入してきて、またシューイーは“万年2位”になることに。シューイーは我慢の限界を迎え、シードーに幼稚な復讐を決意するが……。アジアでヒットしたBLネットドラマ「HIStory」のスタッフが再集結し、新たに手がける台湾BLドラマだ。